6/10(月)から特定健診を開始します。
特定健康診査とは
特定健診は登録医療機関の当院へ
仙台市では、国民健康保険被保険者の方を対象に、生活習慣病の予防を目的とした特定健康診査(特定健診)を実施しています。
仙台泉さいとうクリニックは、仙台市特定健康診査の登録医療機関に指定されています。
特定健康診査(特定健診)の特徴
とくにメタボリックシンドロームに着目したこの特定検診は、全国で2008年から取り入れられ、年々その実施率が上がっています。
自営業者の方や定年退職者の方などは、健診に行かなくても自治体から何度も催促をされることは少ないため、つい忘れがちです。この生活習慣病およびメタボリックシンドロームにとくに気をつけたいのは、これまで職場の定期健診を受けていて、その後、定年退職された方です。
自治体が行う健診を有効的に活用することで、手軽に健康づくりに参加することができます。年に1度、個別に健診の通知が届きますので、見逃さずにご自身の体と向き合うきっかけを作っていきましょう。
特定健診の検査項目
基本となる検査項目
身体検査/血圧測定
身長・体重・BMI・腹囲/血圧
身体検査では、身長や体重のバランスをチェックし、外見的な肥満度を調べます。
血糖検査
空腹時血糖/HbA1c
血液中に糖(ブドウ糖)がどの程度含まれているかを調べる検査です。
血中脂質検査
中性脂肪/HDLコレステロール/LDLコレステロール
生活習慣病の1つである脂質異常症(高脂血症)の疑いがあるかを調べる検査です。
肝機能検査
GOT/GPT/Γ-GTP
血液中の特定の数値を調べることで、肝臓の異常などを把握できる検査です。
尿検査
尿糖/尿たんぱく
腎臓病や膀胱・尿管・尿道をはじめ、糖尿病などの病気の発症リスクを調べることができます。
このうち、周囲・血圧・血糖値、血中脂質値がメタボリックシンドロームに関する数値です。
なお、喫煙習慣のある人や、腹囲が男性85cm未満、女性90cm未満でも、そのほかの数値が基準値の範囲外である人は、病気への注意が必要です。
メタボリックシンドロームの診断基準
腹囲が規定範囲内
- 男性:85cm以上
- 女性:90cm以上
上記に該当しない方は、メタボリックシンドロームではありません。
腹囲が規定範囲外
腹囲が規定範囲外の方は、メタボリックシンドロームの疑いがあります。
- 脂質異常
中性脂肪 150ml/dL以上、HDLコレステロール 40mg/dL 未満の少なくとも一方に当てはまる。 - 血圧高値
収縮期血圧 130mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上の少なくとも一方に当てはまる。 - 血糖高値
空腹時血糖値 110mg/dL以上
1〜3のうち、2項目以上に該当する方は、メタボリックシンドロームに該当します。
1項目、もしくは該当なしの場合は、メタボリックシンドロームではありません。
特定保健指導
健診の結果、これまで生活習慣に対して危機感を持たれた方は多いと思います。しかし、ある程度の時間が経過してしまうと、その意識も次第に薄れていってしまいます。結果が届いたら、なるべく早めに行動しましょう。
検査を実施したあとは、対象者に「特定保健指導」の案内通知が送られてきます。生活習慣改善の取り組みが習慣化できるように、積極的に実施することが大切です。
対象者の選定では、メタボリックシンドローム以外にも、BMI、喫煙、服薬の状況が勘案されます。加齢にともない、10年前とは自分自身の体は大きく変化しています。長年の習慣を変えていくのはそう簡単なことではないと思いますが、食事量や運動量など、年齢や環境に応じて適切に変えて行きましょう。